ダダダムズインタビュー 高円寺アイドル、ダダダムズ見参!!

高円寺フェスの北口広場プロレスリングで2年連続ライブ・パフォーマンスを披露したアイドル・グループ「ダダダムズ」。サブカル好きで個性豊かなメンバー達によるエネルギッシュなライブ・パフォーマンスは、まさに”高円寺アイドル”らしいもの。初のフルアルバム「EVERYBODY LOVE」を発表して勢いに乗るダダダムズに、高円寺への想いやアイドルとしての夢などを聞いた。

Interview:山藤 輝之(SHOW-OFF編集部)
Photo:間瀬 修
取材協力:樂園

ばらばらな個性がグループの魅力! メンバー自己紹介

ダダダムズ

全員:ありがとうございます!

ダダダムズ … uzu, mepo, urara, rezy, mashi (Left → Right)
rezy

rezy:ダダダムズのオレンジ色担当、rezyです。私はグループの中でも、ライブでの「がなり」や勢いが得意分野です。破壊や暴動をコンセプトに活動しています(笑)。バンドや昔の漫画が好きです。

urara

urara:uraraです。私はダダダムズに入ったのが一番最近で、最年少です。来月20歳になります。好きなものは四川系の辛い食べ物とパンダです。母が高円寺で「Terrapin Station」という雑貨屋兼ギャラリーを営んでいるので、来てほしいです! もともとはグレイトフル・デッドやロック系のアイテムを扱っていたんですけど、今はシルク・スクリーン製版のオリジナルTシャツなどを多く置いています。

mepo

mepo:ダダダムズのエレファント・ピンク担当、mepoです。象さんが好きなのでエレファント・ピンクです。ダダダムズのリーダーをやっています。私は高円寺でお酒を飲むのが好きで、週5日くらい高円寺にいます。高円寺でおすすめのお店は「オムニマッ」という韓国料理屋さん。あとはヒップホップやラップが好きで、ダダダムズの曲でもラップ・パートを担当することが多いです。今この取材を受けている「樂園(パライソ)」というお店でも働いています!

uzu

uzu:uzuです。青色担当です。好きな生き物はネズミです。アフリカのケニアに住んでいた帰国子女です!

rezy

rezy:エピソードが強すぎる(笑)。

uzu

uzu:あとは美大生でした。趣味は絵を描くことと、最近はローストビーフづくりにハマっています。好きなミュージシャンはミドリカワ書房さんです。最近美味しかったものでは、新高円寺の駅前にある蕎麦屋「ますだや」さんがめっちゃ美味しかったです。

mashi

mashi:水色担当のmashiです。よく笑ってよく食べます。お酒に強いです。マイ・ブームは読書なんですけど、趣味がたくさんあって愛車はポルシェです。音楽はユーロビートやテクノが好きです。辛いものも好きで、「蒙古タンメン中本」の北極ラーメンも食べます。

ダダダムズ始動までの道のり

uzu

uzu:私とrezyが2015年に初めて会って、秋葉原などを拠点に、ほぼセルフ・プロデュースで活動していました。

rezy

rezy:名前を手書きしたTシャツと上履きだけの衣装で、カヴァー曲ばかりやっていました。でんぱ組.incさんの「キラキラチューン」とか、エビ中(私立恵比寿中学)さんの「未確認中学生X」とか。

uzu

uzu:あと、「千本桜」(笑)。

rezy

rezy:時代だね~(笑)。

uzu

uzu:ピンク色の扇子を自分たちで作って。アクリル絵の具で塗っているから、踊るたびにボロンって落ちて(笑)。自分たちで寸劇を考えて披露するとか、トンチキな活動をしていました。

rezy

rezy:はい、野放しにされていましたね。

uzu

uzu:そもそも当初から3ヶ月で解散することが決まっていた仮グループだったので。

uzu

uzu:なんとなく続けていたら10年になっていました(笑)。

rezy

rezy:私はそのグループを3ヶ月で辞めているんですけど、その後もuzuさんがずっと頑張ってくれて、今に至っています。

uzu

uzu:その後、スーパー転校生というグループになって、でもアイドルじゃないような……何かはわからないんですけど、表現することが楽しかったので続けてきました。アイドル界に残りたいとかそういう気持ちより、楽しいことを続けたいという気持ちでしたね。それから本当に全てがセルフ・プロデュースの時期もあったのですが、ご縁があって今の事務所のTRASH-UP!! に入って、名前もコンセプトも新たに、今のダダダムズになりました。

uzu

uzu:なんかカッコよくなっていました(笑)。深い意味はなくて、語感ですね。

uzu

uzu:真逆ですね。ダダダムズになる前はオリジナル曲も無かったし衣装も無かったし、物販も自分たちでやって、チェキもメンバーで順番に撮りあっていたので。

rezy

rezy:うーん……トークですかね(笑)!?

uzu

uzu:何かトラブルがあっても自分たちで何とかしないといけないという状況で自然とトーク・スキルが身につきました。

高円寺アイドルならではの高円寺エピソード

urara

urara:私はお父さんが高円寺でバンド活動をやっていたので、街に知り合いがいっぱいいます(笑)。さっきも外で撮影中に知り合いの方が声をかけてくれました。

mepo

mepo:これは言っていいのかな……私、高円寺の床はほとんど寝ている気がする(笑)。

ダダダムズ

一同:(爆笑)

mepo

mepo:酔っ払うと寝ちゃう。

rezy

rezy:寝ちゃうどころじゃないよ!

mepo

mepo:寝るの(笑)! 高円寺は駅前に交番があるので安全です。

mepo

mepo:新宿や渋谷に比べて、高円寺の人は変だけど柔らかくてマイルド。街自体が温かいと、ずっと思っています。あと、どこのお店に入っても美味しい!

mashi

mashi:私達は高円寺フェスに2回出させていただいたのですが、もともと高円寺には自由な街というイメージがあったけれど、駅前にプロレスリングを出すような街だとは思っていなかったです。きっと偉い人が柔軟で素敵な街なんだと思います。

uzu

uzu:覚えていてくれたんだ、って思いました。衣装じゃなかったのに。

mepo

mepo:その後にも会ったんだよね。通りすがったのが同じ子で、「あ、ダダダムズだ!」って。嬉しかったです。

ダダダムズ

全員:えー!! 嬉しい!

uzu

uzu:AI大好き!

mepo

mepo:もともと高円寺アイドルとコンセプトに入れていた訳ではないんですが、高円寺フェスに呼んでもらって、これで高円寺アイドルになれちゃうねって話していたんです。自分たちも高円寺が好きだから、前回の高円寺フェスのときにはマイクを通して「高円寺のアイドルです!」って言いました。

uzu

uzu:AIも聞いていたのかな。

urara

urara:私がTRASH-UP!! に入ったのも、高円寺で会った人に勧められたからなんです。

ダダダムズ初のフル・アルバム「EVERYBODY LOVE」リリース!

uzu

uzu:ダダダムズは曲調が色々あって楽しいということがありますね。それと一緒で、メンバーの個性もバラバラで。

mepo

mepo:個性豊かですね。

uzu

uzu:めっちゃ元気。私達は情熱的だからね、何事にも。

mashi

mashi:ダダダムズのライブのパフォーマンスは激しくて、シャウトしたりする曲もあるんですけど、音源では結構おしとやかでかわいくて、そのギャップがライブに来る意味にもなるなって思っています。

mepo

mepo:楽器をやっている子が多いよね。それでリズム感がいいって褒められたりします。

rezy

rezy:私はギターをかじっています。

mashi

mashi:私はギター、ベース、管楽器の演奏と作曲もしています。あと最近DJを始めました。

rezy

rezy:あれかな?

uzu

uzu:あれでしょ。せーの!

ダダダムズ

一同:「東京ワッショイ」!

uzu

uzu:遠藤賢司さんのカヴァーなんですけど、自分たちの曲かのように歌いまくっています(笑)。

mepo

mepo:rezyが真ん中に座ってみんなでお神輿みたいに手を掛けてっていう最初の振りがあるんですけど、お客さんもフロアで同じ振りをやっているんです(笑)。本当にかわいい(笑)。

uzu

uzu:もうこれ以上凶暴になれないっていうくらいやり切って、もうこれ以上の「ワッショイ」はないよ! って思っても、また次のライブではもっと凶暴になる(笑)。ハードルが高くなっていきます。

ダダダムズのファンはこんな人

mepo

mepo:ウチらはこんなにうるさいのに、お客さんは物静かな人が多いんです。

uzu

uzu:おとなしい人が多いよね。

mashi

mashi:内に秘めた爆発を出したくてダダダムズのライブに来ているのかな。

urara

urara:ファンの人にたまたま外で会うと逃げていくから(笑)。

mepo

mepo:女性のお客さんもチラホラいます。

mashi

mashi:もっと来てほしい!

uzu

uzu:一緒に叫んでもいいよ。

mashi

mashi:ダダダムズって優しいよね。

アイドルとしての心がけ

mashi

mashi:私個人では、プライベートな部分や人間味を出さないようにしています。

uzu

uzu:私はお客さんを大事にしています。あ、でも私も人前でごはんをあんまり食べないようにしている。フィクションになろうと思って。

rezy

rezy:uzuは、いつも元気じゃない?

uzu

uzu:元気じゃないときも、人前に出るときは元気なようにしている。今日みたいに外が寒いときも撮影のときはスッとします。

mepo

mepo:私は好きなものがヒップホップだったり動物園だったりと幅広いので、自分の好きなものからエキスを吸収してオリジナルのmepoを作りたいと思ってやっています。

urara

urara:私はアイドルになる前よりは見た目に気を遣うようにしています。

urara

urara:大変とかはあんまり言わないようにしています。そんなに大変なんだとか思われたくないので平気な風に見せています。

rezy

rezy:私はアイドルになる前から、インタビューを受けるときに言おうと思っていたことがあって。

uzu

uzu:長かったね~。10年かかったね(笑)。

rezy

rezy:遅いよ! 早く回してよ(笑)。私は、自分の骨が折れたり、ハゲたり、鼻水が出ていても、ライブでは笑顔で歌う! というのをモットーにしています。ライブではたくさん汗をかいたり鼻水も出たりするんですけど、それでも笑顔で。私の人生のタイトルは「ど根性」です!

高円寺アイドル、ダダダムズの目標はまさかの……!?

写真提供:高円寺フェス実行委員会
uzu

uzu:やっぱり高円寺フェス。

mepo

mepo:高円寺フェスに毎年出たい!

uzu

uzu:高円寺に恩返ししたいので。

mashi

mashi:AIじゃなくて人間に「高円寺のアイドルといえばダダダムズ」って認識されたい。

uzu

uzu:あと純情商店街のアーチに横断幕が出ることあるじゃないですか。あれぐらいになりたい。

純情商店街の横断幕(写真提供:高円寺経済新聞)
rezy

rezy:出るしかない。横断幕に「ダダダムズおかえり」って書いてほしい(笑)。

mepo

mepo:目標はキングオブコント優勝です!

mashi

mashi:リアルな目標では、単独ライブで1,000人集めたいです。

uzu

uzu:集めるまでは負けられない。

夢追い人のパラダイス、高円寺

urara

urara:私のお父さんは、今の私と同じくらいの歳のときに岩手から出てきてバンドをやって、すごく売れたとかいうことはないのですが、未だに楽しんで歌を歌ったりギターを弾いたりしています。私も「やりたいことをやるなら応援するから全力でやれ」と言われてきました。何かしらには絶対になるので、好きなことをずっと追求してほしいなと思います。

mashi

mashi:私にはまだ足りない部分なのですが、努力と行動が一番大事だと思います。

uzu

uzu:高円寺の人は温かくて夢を見る人を受け入れてくれるので、夢を追うにはベストな街だと思います。変な人や面白い人がたくさんいるので、吸収してもっと頑張ろうと思えるし、お互いに影響しあっている感じがします。いるだけで自分の身になるような場所だと思います。

mepo

mepo:好きなものは好きって言った方がいい。私はアイドルになる前から「高円寺が好き!」と言ってきて、言い続けていたら高円寺アイドルに近づいてきたし、あとは色んな人と飲んだらいいと思う(笑)。みんなと仲良くなって、私はこれが好きでこうしたい、と言い続けているとそれもパワーになる。

mepo

mepo:高円寺のお店でチラシを見て、ジャージのメイド服がコンセプトのお店で、かわいい! と思って連絡しました。ここで出会った人から色んなことを教わったり、世界が広がったりということがあったので、ここもその一つになっています。

rezy

rezy:人っていつか死ぬので、死ぬ前に「ああ、あれやっておけば良かった」と思わないように、迷ったらとりあえずやるのがいいんじゃないかな。……高円寺大好きです!!

ダダダムズのライブに行こう!

mepo

mepo:来たら絶対に楽しいライブなので来てください!

urara

urara:新高円寺LOFT Xや高円寺近辺でライブをやることが多いので来てください。

INFORMATION

Release Information

EVERYBODY LOVE」(TRASH-UP!! RECORDS)

¥3,300
各種配信サービスやCDショップ、オンラインストア等で販売中!

<収録曲>
1.DOPPEL
2.東京ワッショイ
3.悪魔とランデヴー
4.zipline
5.BALLOON
6.NONSENSE WARP
7.EVERYBODY LOVE
8.微熱
9.なんにも YOU AND I
10.CONTINUE

Live Schedule

トラッシュアップ・アワー uraraバースディ・パーティー

2025年3月18日(火)
新高円寺LOFTX
OPEN 19:00 START 19:15
料金 2,400円(+D 代)
予約 https://tiget.net/events/381290
出演:ダダダムズ、月詠アリス他

トラッシュアップ・アワー ここはトーキョー、新高円寺!

2025年3月22日(土)
新高円寺LOFTX
OPEN 19:30 START 19:45
料金 3,000円(+D 代)
出演:NO❤AF、ダダダムズ 他

PROFILE

ダダダムズ

東京都内のライブハウスを中心に活動しているアイドルグループ。セルフプロデュースアイドル「おばけは転校生」のメンバーuzu、mepo、rezyの3人が、2022年1月よりTRASH-UP!! RECORSに所属し、新たにダダダムズとして活動をスタート。同年10月には同事務所所属グループ「innes」のメンバーだったsheが正式加入。2023年3月、公開レコーディングで制作した初のライブアルバム「Live : in The BLack」をリリース、同月に行われた西永福JAMでの初のワンマンライブを成功に収めた。2024年7月には2回目のワンマンライブを西永福JAMで開催、同年12月には初のフルアルバム「EVERYBODY LOVE」をリリースした。