2011年結成以後、激しいライブパフォーマンスでアイドル戦国時代を席巻。2016年には日本武道館で単独ライブを成功させ、実力派アイドルとして評価されている「アップアップガールズ(仮)」(通称・アプガ)。初期メンバーの脱退を経て、現在は2020年に加入したメンバーによる5人体制となった。アプガの全力で頑張る精神を受け継ぐ彼女たちに、現在の心境を聞いた。(聞き手・文:池守りぜね)
Contents
Members
(写真左から)
鈴木芽生菜 メンバーカラー 緑
小山星流 メンバーカラー オレンジ
古谷柚里花 メンバーカラー ロイヤルブルー
青柳佑芽 メンバーカラー 紫
住田悠華 メンバーカラー ピンク
アイドルになったきっかけ
――皆さんがアイドルになったきっかけを教えてください。
古谷:オーディションの時はフリーターだったのですが、コロナ禍でバイト先が潰れてしまった。今後のお仕事をどうしようかって不安になった時に、20歳だったので「やりたいことがやれるラストチャンスかもしれない」と思いました。「最後にやり残したことはなんだろう」って考えたら、やっぱり歌の仕事がしたいって気づきました。歌やダンスを本気でやれるグループが良いなって探したら、アプガのオーディションを見つけたんです。
――二人とも、コロナ禍がきっかけだったのですね。青柳さんは元々ファンだったそうですね。
青柳:そうなんです。私は昔からアイドルオタクで、元メンバーの古川小夏さん(2020年卒業)のファンだったんです。でもまだ学生だったので、バイトもしていなくてお金もなかった。ファンになってから、2年位経った時にオーディションが開催された。「これはもしかしたら、オーディションを受けたら小夏さんに会えるのではないか」って思って、親にも周りにも言わずに応募しました。そうしたらトントン拍子に進んで、本当に自分でも何が何だかわからないうちに、気づいたらメンバーになっていました(笑)。ファンからは、アプガの曲でセットリストを作る時に、ファン時代に好きだった曲を選ぶので「さすがよくわかっているね」って言われます。
住田:私は小学4年生の頃から、鈴木愛理さん(元℃-ute)が好きでした。ずっと鈴木愛理さんみたいになりたかったのですが、歌が苦手だったのでアイドルは向いていないかもって思っていました。中学生の時は、他の事務所で演技の勉強をしていました。でも、コロナ禍の時に、佐藤優樹さん(元モーニング娘。)を見ていたら「やっぱり私もアイドルになりたい」って諦めていた夢を思い出した。私もアイドルになるなら、歌って踊れるような実力があるグループに所属したいって考えました。アプガはハロプロの番組にも出演していたので知っていたので、「このグループに入りたい」と思って受けました。
小山:私は小学1年生からダンスを習っていました。発表会のステージから見るお母さんの顔がめちゃくちゃ笑顔だったんです。それが嬉しかった。そこからアイドルのオーディションを受けるようになりました。中学生から受けるようになって、ずっと落ち続けていました。アプガに入る前に1年ぐらい、別のグループで練習生として活動していました。でもやりたいことが違ったので、これが最後だと思って受けたのがアプガでしたね。
アップアップガールズ(仮)と高円寺
――みなさん、「アプガに入りたい! 」っていう気持ちが合格につながったのでしょうね。ちなみに古谷さんは、高円寺にはよく来られていたのですよね。
古谷:そうなんです。特技が阿波おどりで、初めて踊ったのが2歳なんです。ルック商店街や、パル商店街にも踊りに来たことがあります。座・高円寺もセシオン杉並も練習で来ていました。第二の地元みたいな感じです。
――ほかのメンバーは高円寺には遊びに来たりしますか?
鈴木:古着にハマっていた時期があって、高円寺に古着屋巡りに来ていました。商店街を練り歩くだけで、時間が過ぎちゃっていましたね(笑)。高円寺はすごくおしゃれな街っていうイメージです。
小山:私は高円寺に初めて来ました。東京に住んでいるのですが、来る機会がなくて。でも取材前にカフェに行きました。
青柳:私は田舎出身なので、高円寺に来たことがなかった……。「すごく都会だな」って感じました。
住田:私も高円寺には一度も来たことがなくて。でも食べ歩きをするのが好きなので、今度は一人で来て商店街に行ってみようと思いました。
――高円寺に来たことがない方が、ある意味、アイドルっぽいですね(笑)。旧メンバー時代のアプガは、東高円寺二万電圧でライブをしていました。
青柳:私はそのライブのタイトルを覚えていたので、「アプガがライブをした高円寺に行けるぞ」って、今日は思いました!
古谷:新体制になってからは、コロナ禍だったのもあってあまりライブハウスでライブをしたことがないんです。
――では今度はライブで高円寺に戻ってきてほしいですね。ちなみに、普段はどの辺りに遊びに行ったりしていますか?
古谷:アイドルって、ライブまでの間に時間が空くことが多いんですよ。だから新宿や原宿とか山手線の駅にいることが多いのではないかな。
鈴木:時間がつぶせる場所っていうと、新宿や渋谷とか同じ場所に行きがちではありますね。新しい場所に行くのなら、お店も開拓したいという気持ちがありますね。あと、居酒屋も好きです(笑)。
――高円寺は昼間から居酒屋が開いていますからね。なかには朝まで営業している店もありますし。
全員:え~(驚き)。
体力に自信あり! アプガのライブの魅力
――SNSを拝見していると、腹筋250回されているそうですが、みなさん筋トレをされているのですか。
鈴木:みんなジム通いはしていますね。
古谷:最近は筋トレよりもほぐす方が大事って言っています。運動はよくしているグループだと思いますね。アプガのライブのテーマが「汗を自分たちもいっぱいかいて、お客さんにもいっぱい汗をかかせる」を掲げているので。そこは新体制になっても変わらないですね。
――アプガは、前体制の時に富士山の山頂でライブ(2014年)を行っています。再チャレンジの機会があったらやりたいですか?
青柳:やりたいです! やってみたいって言っているんですよね。
鈴木:今、規制が厳しくなって富士山ではライブしづらいらしい。
古谷:国内を出るしかないかもしれないですね(笑)。
鈴木:でもチャレンジで言えば、YouTubeの企画でサウナライブをしました。98度の温度でびしょびしょになりながら歌いました。
ワンマンライブへの意気込み
――まさにアプガらしいライブですね。年末にはワンマンライブが控えていますが、意気込みを聞かせてください。
鈴木:今まで皆さんにお見せしていたそのままの鈴木芽生菜が、どんなふうに表現されているかを伝えたい。今年の12月で今のメンバーが加入して5年目に入る。5年って小学生でいうと高学年。もうお姉さんなので「この子についていこう」って思ってもらえるような、安定したパフォーマンスが見せられると良いなって思っています。
古谷:新体制になって約1年になるのですが、私たちのことをアプガ(仮)の新メンバーではなくて、アプガ(仮)として見てくださる方がすごく増えてくれた。やっぱり歴史あるグループなので、「アプガのライブってこうだよね」っていうものを年末総決算としてお届けできるように頑張りたいです! アプガの未来に向けても期待してもらえるようなパフォーマンスをお届けしたいです。
青柳:去年の12月に関根さん(関根梓・オリジナルメンバー)が卒業して、この5人体制になった。私たちが新しい一歩を踏み出してからもう1年になるのですが、その変化に気づいていない方もいるかもしれない。そういう人たちも含めて、今のアプガはこうです! というのを見せつけられるようなライブにしたい。そして1年の締めくくりを良い感じで迎えられるようにしたいですね。
住田:今回のライブはとにかく汗を流す! が目標です。年末なので、1年間の嫌なことや、つらかったこととかをすべて一緒に汗で流そうっていう気持ちでアプガのライブに来ていただけたらって思っています。ワンマンライブでは、セトリや組体操も含めて総決算になるので、一度でもアプガのライブを観てくれたことがある人は、「この曲、前にも聞いたな」って楽しんでもらえると思います。ぜひ友達も連れてきて遊びに来てください。
小山:アプガのライブは、アットホーム! ファンの方がみんな優しいので、初めてライブに来る人でも安心してください。私達も絶対に楽しませる自信があるので、少しでも気になったら観に来てほしいです。
高円寺のおすすめといえば、やっぱり……!?
――最後に高円寺といえば、何がお薦めですか?
古谷:問答無用で阿波おどりですね! 全国各地からたくさんの人が集まるくらい注目の踊りだから、もっと流行らせたいんですよ。夢はアプガで阿波おどりの連を作ることなんです。アプガは、北海道でのよさこいのイベントに出させて頂いているのですが、そこではファンの方からも参加者を募集して一緒に出ています。なので、今度は絶対に高円寺の阿波おどりもやってみたら良いのではないかなって思います。
――アプガグループには、(仮)以外にも(2)や(プロレス)がいますからね。人数は足りそうですね。
古谷:私は連に入って夏の阿波おどりでも踊ったことがあるので、まずは皆さんに阿波おどりを見てもらいたいですね。アプガの新曲ではファンの方がうちわを振るのですが、阿波おどりでもうちわを持つので、ぜひいつかみんなで踊りたいです。
――高円寺に馴染みが深い古谷さんにとって、ほかにはない高円寺の魅力ってどういう部分ですか?
古谷:スーパーもコンビニも多いし、洋服屋やカフェもあるから住みやすい。最近は、駅前の高架下がすごく綺麗になりましたよね。老若男女問わず、沢山の人が楽しめる街って思います。
鈴木:私は、高円寺に「高円寺の父」って呼ばれている占いの店があると聞いたので、めっちゃ行ってみたいです!
――ではぜひまた高円寺に遊びに来てください!
Information
アップアップガールズ(仮)2024総決算ライブ!Up!Guts!!アプガ!!
日程・会場
12月30日(月) 東京・渋谷ストリームホール
開場 17:30 / 開演 18:00
チケット
※オールスタンディング、エリア指定、整理番号付き、整理番号順入場
◆【スタンディング】4,000円(税込・別途ドリンク代)
一般販売中!
https://r-t.jp/upg241230
ライブ情報
http://www.upupgirlskakkokari.com/live_events/live_events-25885/
Release
アップアップガールズ(仮)1stEP「Again!」
発売日:2024年10月23日(水)
品番:UPUPG-016 販売価格:2,200円(税込)
鈴木:元々はアイドルをやりたかったとか、表舞台に立ちたかったという気持ちはなくて。ちょうどコロナ禍で、大学にも通学ができなくなっていた。「このまま何もしないで大学生活も終わって、平凡に生きるのはつまらないかも」って思った時に、アプガのオーディションを知ったんです。ファンの方からも「アプガらしいね」って言われることもあるので、運命だったのかな……。もっともっとグループを広められるように頑張りたいです。